ビットコインは最近80,600の安値まで下落し、以前予想していた85,500のサポートラインは11月21日昼に直接ブレイクされました。2024年8月の安値と本年度高値のトレンド構造から推測すると、理論的なリトレースメントの安値は78,400付近になるはずでしたが、現状では80,600が今回の弱気相場の実質的なボトムである可能性が高いです。

日足レベルの動きを見ると、ビットコインは年内高値126,208から第5波の調整に入り、今後はABC調整サイクルに突入します。チャート構造から試算すると、この調整のリバウンド高値レンジは97,200〜98,000付近を目途にできます。高値からのフィボナッチ・リトレースメントや第5波起点からのチャネルツールシグナルのいずれから見ても、このレンジのレジスタンスはかなり参考になります。今後は調整ポイントでロングを仕込みたいところです。

ただし、80,600が短期的な底であっても、弱気相場が完全に終わったわけではない点は明確にしておく必要があります。現時点で市場の流動性は依然として完全に解放されておらず、FRBの12月利下げ予想も楽観的ではあるものの不確実性が残り、米国の労働市場の弱さによる政策調整の不確実性も加わり、今後2〜3か月は弱気相場のレンジで推移する可能性が高いと考えられます。