分散型システムのテスト分野でまた大きな動きがありました。この分野に特化したプラットフォームAntithesisが、Aラウンドでなんと1億500万ドルの資金調達を実現しました。

リード投資家は、クオンツ取引界の老舗であるJane Streetです。興味深いのは、彼らが単なる投資家ではなく、自社でもこのシステムを使用している点です。本当に自分たちで使って信頼できると判断したからこそ、これだけの資金を投入したのでしょう。

他の投資家陣も豪華で、Amplify Venture Partners、Spark Capital、Tamarack Globalといった機関が参加しています。個人投資家としては、Stripeの共同創業者であるPatrick Collisonという大物も加わっています。

分散型システムのテストはもともと高い技術力が求められる分野で、とくにWeb3のような信頼性が極めて重視されるシーンでは重要です。今や伝統的な金融業界のクオンツ大手までがこの分野に賭けているのは、インフラツールへの市場ニーズが着実に高まっている証拠でしょう。やはり、誰も自分のシステムが肝心なときに落ちてしまう事態は避けたいものです。