最近、市場で大きなニュースが流れています。予測プラットフォームPolymarketによると、ケビン・ハセットが次期FRB議長になるオッズがすでに86%まで急上昇しています。これはほぼ確定と言ってもいいレベルで、トランプは本気で彼にバトンを渡すつもりのようです。

ポイントは、この人物が以前から「今利下げを止めるのは最悪のタイミングだ」と発言していたことです。彼のロジックでは、政府機関の閉鎖がすでに経済を圧迫しており、第4四半期のGDPが1.5ポイント落ち込むと予測しています。彼曰く、インフレは市場が思っているほど深刻ではなく、利下げのペースをもっと速めても問題ない——金利を3%以下に下げるのも夢ではなく、場合によっては1%までいくかもしれません。このやり方はまさにトランプ流で、まずは経済や雇用の数字を良く見せることを重視しています。

さらに興味深いのは、ハセットがインフレ目標にそこまでこだわらないかもしれない点です。2%というラインに固執せず、経済成長や雇用のデータをより重視する姿勢です。以前にはアメリカのGDP成長率4%も可能だと述べていたこともあり、これは明らかに「経済優先」の戦略です。言い換えれば、量的緩和が再び行われ、流動性が再び緩和される可能性が高いです。

暗号資産業界にとっては？この流れは非常に好材料です。ハセット自身も暗号業界と近い関係があり、かつて規制された取引プラットフォームの株を数百万ドル分保有していたこともあり、顧問も務めていました。このような経歴から、政策の不確実性が大きく低下し、機関投資家の参入障壁も下がる可能性が高いです。すでに多くのトレーダーが、ハセットが正式に就任すれば、来年後半に新たな相場が来るのではと計算し始めています。

私の見解としては、もし本当にハセットが舵を取ることになれば、金融政策のテンポが変わり、暗号資産の活躍できる余地も広がるでしょう。来年中盤、このタイミングは注目に値します。