今日の相場はちょっと面白い。指数は上昇したが、3,400銘柄以上が下落しており、これは典型的な「指数は強気、個別銘柄は弱気」の状況だ。ただ、午前の底打ちからのリバウンドでは、明らかに下値で買い支えが入っている感じがあり、下げ止まっている。

今一番の問題は出来高だ。既存の資金だけでは上昇を維持するのは難しい。大手金融も今日は相場を安定させただけで、本格的な上昇は見られなかった。午後に出来高が増えれば、明日は高確率で安定しそうだが、もしさらに減少するようなら、あと数日は揉み合いが続くだろう。

**ロボットセクターが突如爆発**

長らく動きがなかったロボット関連が、今日ついに動き出した。大きなニュースが入ってきた――アメリカがAIの次はロボットに注目し始めており、年内にも特別政策が出る可能性があるとのこと。運輸省も専門のワーキンググループを設立する予定だ。

要するに、アメリカはロボットで製造業の回帰問題を解決したいということ――人件費が高すぎるので、ロボットで補いたいという狙いだ。A株市場では既にテスラ関連と宇樹関連の2本柱で布石が打たれており、アメリカが公式に政策を発表すれば、ロボットセクターの相場はしばらく続きそうだ。

**非鉄金属が再び最高値を更新**

今日は銅価格が完全に暴騰した。ロンドン市場では1トン11,540米ドルを突破し、上海銅も91,400元に急騰――いずれも過去最高値だ。タングステンの上昇幅はさらに大きく、ブラックタングステンとホワイトタングステンは年初から140％以上の上昇で、国内外ともに争奪戦が激しい。

理由は単純で、年末に向けて企業が在庫を補充しているため、需給が逼迫し、上流の生産能力も制限されていることから価格が抑えきれない。今回の上昇は需給のタイトさとインフレ期待が背景にあり、この非鉄金属のトレンドは短期的には変わらないだろう。高値追いは不要だが、調整時にはチャンスがありそうだ。

**商業宇宙分野でちょっとしたトラブル**

藍箭宇宙の「朱雀三号」回収試験が失敗したが、こうしたことは宇宙開発分野ではよくあることで、技術突破は一歩一歩試行錯誤しながら進むもの。国家の商業宇宙分野への支援姿勢は変わっておらず、中期的な投資論理も健在だ。この短期的な変動こそ押し目買いのタイミングかもしれない。

**Moore Threadsが明日上場**

科創板に明日Moore Threadsが上場予定で、今日は関連銘柄がすでに動き始めている。今年から来年にかけての注目イベントとなりそうで、明日の寄り付きで市場がどう評価するか注目だ。AIアプリケーションは短期的には調整局面だが、長期的な方向性や論理には変化はない。

今日はこのへんで。役に立ったら「いいね」よろしく。