昨夜の米国株式市場の終値はあまりパッとしませんでした。主要3指数はほぼゼロライン付近をうろうろ。ダウ平均は0.07%小幅安、S&P500は0.1%上昇、ナスダックがやや強く0.2%上昇と、全体的に迷いが感じられる展開でした。

半導体株は大きく二極化。インテルはなんと7.4%急落し、ダウを大きく引き下げました。資金は伝統的な半導体メーカーに興味を失っているようです。一方、エヌビディアは引き続き好調で2%上昇、AI関連株の人気はやはり根強い。オラクルも3%高で、エンタープライズソフトウェア関連は引き続き強い動きです。

中国関連株は若干回復し、ナスダック・ゴールデン・ドラゴン指数は0.39%上昇、ここ数日の下落に歯止めがかかりました。特にNIO（蔚来）が4%急騰し、一部の資金が中国資産の割安感に再注目し始めている様子です。

ただし全体的な出来高は低調で、市場は明らかに金曜日の米雇用統計（非農業部門雇用者数）の発表を待っているようです。このデータはFRBが来年どのように金融政策を運営するかを判断する上で非常に重要です——利下げ観測は、やはり雇用市場の動向次第ですから。今の市場は、まるで試験前夜のように、結果発表をじっと待っている状況です。

ちなみに、今回の相場はBTCやSXPといった暗号資産との連動も注目ポイントです。伝統的なマーケットの流動性期待の変化は、しばしば暗号資産市場にも波及します。