『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキは最近、BRICS諸国が構想している金本位通貨「UNIT」が米ドルに致命的な脅威をもたらす可能性があると警告しました。彼のアドバイスは非常にシンプルです――すぐに金、銀、ビットコイン、イーサリアムを保有し、ハイパーインフレに資産を食い尽くされないようにしなさい、というものです。

しかし、事態はそれほど差し迫ってはいないかもしれません。ロシア大統領を含むBRICS諸国の首脳陣は慎重な姿勢を示しており、このような通貨の導入を「急がない」と明言しています。彼らはユーロ圏の教訓を踏まえており、通貨統合は拙速に進めてはいけない、慎重に設計しなければ同じ過ちを繰り返すことになると認識しています。

確かに市場ではこうしたマクロリスクへの懸念が高まっていますが、投資判断には実際の進展状況を見極めることが重要です。ビットコインやイーサリアムがヘッジ手段として語られるストーリーも依然として有効ですが、パニックに振り回されないようにしましょう。