Bitcoin Core v30.0の配信で業界が二分、OP_RETURN拡張への反発が相次ぐ

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Bitcoin Coreコミュニティで新たな火種が生まれました。正式リリースされたBitcoin Core v30.0について、OP_RETURNのデータ制限拡張(83バイトから100KB)をめぐり、開発者とノードオペレーター間で激しい議論が繰り広げられています。

何が物議を醸しているのか

Luke Dashjr率いるBitcoin Knotsコミュニティが主導する批判勢は、データ容量の100倍拡大に強く反発しています。彼らの主張は明確です。OP_RETURNに大容量のデータを格納できるようになれば、ノードオペレーターが知らぬ間に違法コンテンツや有害情報をホストさせられるリスクが生じるということ。結果として法的責任まで被る可能性があると懸念しています。

一方、Bitcoin Core開発陣は「これはmempoolポリシーの調整に過ぎず、ビットコインのコンセンサスルールには影響しない」と反論しています。事実上の平行線状態です。

9月の開発段階では、ユーザー側でデータ制限を調整するオプションが完全に廃止される予定だったため、反発がさらに激化しました。しかしリリース直前の10月、メンテナーのAva Chowが方針を転換。設定可能性が復活することで、一時的に緊張が緩和されました。

ハードフォークの可能性は

流出した内部メッセージから、Dashjrがネットワーク分裂を検討していたのではないかという推測が浮上しました。違法データ拡散からのノード保護を名目に、独自フォークの準備をしていた可能性が報じられたのです。

ただしDashjrはこれを「フェイクニュース」と否定。「ハードフォークの計画はない」と明言しました。それでも彼の反対姿勢は変わらず、「Core 30.0の支持者こそがフォークを提案している」と逆襲しています。

v30.0には何が含まれているのか

技術面での改善も少なくありません。まずは手数料構造の最適化。ノード間のトランザクション中継手数料が0.1 sat/vBに引き下げられ、マイナーの最低受入手数料は0.001 sat/vBまで低下しました。

OP_RETURNについては、複数の出力をサポートするようになり、ハッシュ、証明書、アートメタデータなど多様な情報を付加できる柔軟性が生まれました。

ウォレット機能も大幅刷新されます。旧来のBDBウォレットが廃止され、より安全で復元容易なディスクリプタウォレットへの移行が必須です。importwalletやdumpwalletといった従来コマンドも削除されました。

確認待機中のトランザクション競合を防ぐTRUC機能が導入され、マイナー向けには実験的なPCマイニングインターフェースが提供されます。ローカルソケット経由でBitcoin Coreに直接接続でき、ブロックテンプレート要求の処理速度が向上します。

UI/UXの進化

GUIツールキットがQt5からQt6にアップグレード。Windows環境ではダークモード対応、macOSではMetalグラフィックス採用により、より洗練されたビジュアル体験が実現します。

新しいコマンドラインツール「bitcoin」の導入で、ノードオペレーターとマイナーの操作がシンプル化。従来の複数コマンド体系が統一され、bitcoin node、bitcoin gui、bitcoin rpcの3種に整理されました。

今後のロードマップ

Bitcoin Core v27.xはすでに「End of Life」の烙印を押されており、今後のセキュリティアップデートは受けられません。低重要度のバグ修正5件の詳細は2週間以内に公表予定です。

-datacarriersizeパラメータの動作仕様も変更されました。従前のバージョンでは「83」が83バイト制限を意味していたのに対し、v30では同じ値で約9倍以上のデータ許可量となります。この静かな仕様変更がユーザーの誤解を招く可能性について、批評家からの指摘が止みません。

現在のところ、ユーザーは新しい100KBデフォルト設定を手動で引き下げることは可能な状態が保たれています。

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